京山ロープウェー遊園とは?
京山ロープウェーはかつて岡山市の近郊に位置した遊園地です。
その名の通り、京山という山の山頂にありました。
1956年その歴史が始まり、1964年に遊園地は岡山ファミリーランドと命名されます。
その後、1982年に京山ロープウェー遊園として生まれ変わります。
岡山ファミリーランド時代は岡山電気軌道が出資する岡山観光索道株式会社が運営し、
京山ロープウェー遊園時代は岡山電気軌道が直接運営していました。
夏の行事として、テレビCMもたくさん流れていたお化け屋敷が本格的で
子供達を泣かしまくったそうです。
その後1998年に一度閉園しますが、翌年岡山スカイガーデンとして再オープンします。
県内にもあるおもちゃ王国を運営する会社サンヨープレジャーによるものでしたが、スカイガーデンも施設の老朽化などにより2007年に閉園してしまいます。
現在、撤去されている施設もあればまだ残っているものもあります。
閉園してから20年弱の時を経て、かつての岡山っ子の楽園はどうなっているのでしょうか。
では、現場を見ていきましょう。
登山道を登る
京山へは岡山駅からバスに乗って行くことができます。
5分ほどバスに揺られバス停「京山入口」に到着しました。
歩くとすぐに、早速今回ご紹介する京山が見えてきました。
山頂に何やらそれっぽい施設があります。
山の麓まで歩きました。
近くには池田動物園があり、こちらは現在も営業しています。
かつては山麓から山頂まで、ロープウェーがかけられていました。
現在は登山道があるのみです。
入口は17時に閉門されるので、それまでに下山しないと閉じ込められてしまいます…!
道中、お猿さんが応援してくれています。
登山道からは時折動物の声が聞こえてきます。
深い森の奥に迷い込んだ気分になれます。
京山の標高は約80m、頂上までは10分ほどで到着します。
いざ、遊園跡地へ!
頂上に近づき、見上げてみるととそれっぽい人工物がありました。
かつての岡山の子供達をワクワクさせ、多くの家族連れで賑わった遊園地への入口「ロープウェー山頂駅」です。
思った以上にそのまま残っており、今にもロープウェーが発車しそうな気がします。
ただもちろん、索道はなく道は閉ざされています。
ロープウェーの駅舎ほとんど往時のまま残されており、当時を思い出す人も多いのではないでしょうか。
10分に1本、混雑時には5分に1本発車するというダイヤもかつての賑わいを思い出させてくれます。
では、遊園地の本丸へと足を運んでいきましょう。
山頂にはロープウェー乗り場以外にも残されている施設があります。
遊園地時代は展望台やレストランなどとして使われた京山タワーです。
現在は京山ソーラーグリーンパークという太陽光発電システムの施設となっています。
関係者以外立ち入り禁止ですが、外観は昔と変わっていないと思います。
ロープウェイ乗り場の案内看板にも草が生い茂り、時の流れを感じさせます。
現在山頂は会社の所有地となっており、立ち入り禁止の場所もあります。
そこにも当時の施設が残されているかもしれません…。
おわりに
京山山頂の景観は昔とガラッと変わりましたが、山頂から眺める岡山の市街地はどのくらい変わったのでしょうか。
始まりの1956年から終わりの2007年まで、ここに訪れた人たちは変わりゆく岡山の街並みも眺めていたのでしょう。
山を下り、最後はうさぎさんにねぎらいの言葉をかけてもらいます。
山頂のロープウェイの駅は残っていましたが、山麓には残っていません。
ただかつてはこの辺りにあったのだと思います。
岡山の中心からも比較的近く隣には動物園もあり、市民の特に子供達に好きな場所だったことに間違いはないと思います。
ただ、施設の老朽化、郊外の大型遊園地の開園などの理由で閉園してしまった遊園地。
かつての岡山っ子の思い出を背負って、山頂から岡山の街を見守り続けています。
・アクセス
岡山駅西口から岡電バス中央病院線津高営業所妙でん寺前行「京山入口」下車
山麓まで徒歩約8分
動画も作っているので、こちらも合わせてご覧ください!